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昨年から世間を騒がせている狂牛病、原因は外国産の肉骨粉を飼料に使用していたからだと言う。 国の対策が悪いとかうんぬん言われていますが、売れない牛肉を国が買い取った中に 某社の外国からの牛肉が混じっていた。 調べていくと輸入牛肉を国産と言って偽って売っていたのをかわきりに、 あらゆる偽装問題が持ち上がった。

黒豚が外国産だったり、松島の牡蠣が韓国産とか野菜からワカメまで持ち上がった。 最近、鶏肉の偽装問題が私の身近で大きな話題になっている。 狂牛病問題で牛肉が売れなくなり消費が牛から豚・鳥に移ってきた。 特に昨年の暮れ 鶏肉に対する需要は異常なほど伸びたらしい。

先日知り合いの某社が内部告発によって調査を受けJAS法違反で 会社名とブランド名まで公表されてしまった。 数日後に新聞に某社のコメントが載っていた。 大手量販店のバイヤーからおよそ二ヶ月前に注文が入る。 特に昨年の暮れは普段の倍以上の注文が入る。当然倍以上の受け入れ態勢はある訳がない。 が、断れば今後の取り引きに大きな影響を及ぼすのは分かっているので受けざるを得ない。 やがて納入期日が来る。 無いものは無いのだが注文を受けた以上約束を守らないと 今度は大手量販店からペナルティとして過大な罰金が取られる。

普段でさえ衛生面での設備投資とか食肉の規格面、納期の面、等々と制約が多く 薄利でしかないのにペナルティなんて払えないので断腸の思いで 外国産の鶏肉を使わざるを得なかった。とコメントしている。 確かに偽装した食肉業者は絶対に悪い。 だが、無いのを知っていて出せ、と言う駄々わらし的な、大手量販店 商社はどうかしている。

日本の生産者や消費者への配慮など一切なく 日本特産の椎茸を中国で栽培させたり 日本人しか食べないゴボウ・ワラビからネギ・魚まで アジアの各国で生産させて安く日本に輸入してしまう。 とにかく売れる物を大量に安く買い叩き、約束を取り付け守らせる。 儲かれば全て良しとする  完全営利主義的発想だ。

大手量販店いわく、消費者のニーズにこたえる為とか言っているが 現代のニーズを作っているのは大手量販店ではないのか。 消費者はメディアによる宣伝等を利用して量販店などで売っている物が 全て新鮮で最高の商品であるかのようにマインドコントロールされているのではないのか。 非常に残念だけど牛肉、豚肉、牡蠣、野菜だって 本当の味がわかって買っている人は何%いるのだろうと今回の偽装問題で思った。

相馬市に本店を持つ某中堅スーパーの社長は大手スーパーが偽装問題発覚後販売中止策を取る中、 当社は発覚前から取引があったが当社で仕入れた肉には一切偽装が無かったとし 地元の鶏肉として棚から外さずに凛として今後共販売を続けて行くと、 地域密着型の経営をしているスーパーもあるわけだから 安心して買い物の出来るお店屋さんはたくさんあるはずだ。 肉でも野菜でも地元で取れた産物が絶対うまい

安心して食べられる玉野の野菜・ホルスタインマークの3.8牛乳・ふぁーむ庵の食事。 今後共益々玉野の産品をご愛顧頂ければ幸いです。

(2002.4.25記)


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