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コラム

私にとって冬期間は、考えたり企画を練る時期である。
あれもしたい、これもしたい。店のこと 会社の経営 子供たちと遊んであげること。
気がつくと正月が来たと思ったらもう春!
いったい自分は何をやってきたのだろう、とふっと考えるときがある。

常に人の考えない事を考えなければと思うが、どうしても枠の中からはみだせない固定観念が 出てしまって最近スランプ気味だった。

そんな折、中小企業家同友会の御縁で福島女子短期大学の講師をつとめる 八木沼 笙子さんと知り合い、あこがれの女子短大の教壇に立った。 40人ぐらいのクラス全てが若い女性ばかり・・ 壇上に立ってしばし我を忘れた。 しどろもどろに、ふぁーむ庵のコンセプトや営業上の問題を話した後、 ふぁーむ庵の企画などでの協力者・恒治さんにバトンタッチ。

彼が話している間、やっと心も落ち着き皆の顔が見られるようになった。 若い女性の顔をまざまざと見る。 で、おどろいた。髪の毛は赤茶と緑と青い。 カラスの巣みたいな人もいた。 顔はどす黒く目は緑色に染めている。 全員がそうではないが、私の年代の親父族から見れば必ず思うはず。 「人生で一番美しい年代なのに変な化粧などしなくてもいいのに」と。 でも安心した。

意見を聞いたり会話しているとやっぱり普通の若い女性だった。 自分の意志をはっきりと持ち、繊細な心で真剣に取り組んでくれた。 年代が違うと食べる物も大きく変わる事、彼女たちが1回の外食で使う 金額などがレポート用紙数枚にびっしりと書き込まれた。 当庵のコンセプトのまずさ、レシピ・サイン・デザートのトッピング等を書いてくれた。 私にとって貴重な財産だ。今回3点メニューとして採用させて頂いたが、 彼女たちには試食会に招待して味とレシピについて意見をお聴きしたいと思っている。 そして残りのレシピやアイデアについても、 今後前向きに検討してメニュー化したい。

こんな素晴らしい彼女たちと出会えた事を 八木沼笙子企画事務所の八木沼笙子様に心より御礼申し上げます。

(2000.春 記)


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